WinActorのウィンドウ識別ルールを使いこなすために、習得した方法を書いてってみます。
慣れないうちに躓くことが多い、ウィンドウ識別ルールをマスターしましょう
ウィンドウ識別できないウィンドウを取得する
何らかのエラーなどで出現するやつ。
ウィンドウタイトルが設定されていなくて、ウィンドウ登録できないことがありました。
"OK"をクリックしたいだけなのに、どうすればわからない人もいるのでは?
解
ウィンドウには"スクリーン"を設定してみましょう。
キーボード動作としては、"Enter"をDown,Upさせれば完了。
ウィンドウタイトルが可変して、固定ではない場合
例えば、ウィンドウタイトルにVersionが混ざっている、とか。
先日、WinActorでシナリオを修正してたらエラーの原因はまさにそれでした!
また、似たような名前のウィンドウも立ち上げてたので、どう特定したらいいのか・・
一意にするには、「〇〇から始まる」、「〇〇で終わる」、「〇〇を含む」のルールが適用できません
例
シナリオに登録していたウィンドウ識別名
あーるぴーえー[1.2.11R]WinActor
実行時のウィンドウ識別名
あーるぴーえー[1.3.0R]WinActor
同時に立ち上げてるウィンドウ識別名
あーるぴーえー[といえば]WinActor
解
ウィンドウ識別ルールに正規表現を用いることで対処できます。
上記に書いた例だと、以下のようにします。 識別したいウィンドウが あーるぴーえー[1.3.0R]WinActorで、1.3.0Rの部分が可変の場合、
識別情報:ウィンドウタイトル
識別方式:正規表現
文字列 :^(あーるぴーえー)¥[[0-9]¥.[0-9]*¥.[0-9]*[^0-9]¥](WinActor)$
※解説希望の方っていますか?
ウィンドウ識別ルールの識別方式の選択肢に【正規表現】があり、これだー!
って歓喜して調べてみると、
WinActor_操作マニュアル.pdfに記載されていました。
※
WinActor_操作マニュアル.pdf
WinActorを導入している企業、各種セミナーで評価版をお持ちの方なら心当たりあるはず。
操作マニュアルの9.4 正規表現の入力例(P.528)
ウィンドウ識別ルールの正規表現のフォーマットは、
java.util.regex.Patternクラスに準拠します、と記載されています。プログラム言語のJavaで使っているやつですね。
正規表現に慣れてない人だと難しく感じるかもしれませんが、法則が理解できれば簡単かと思います。
ネットで調べるなどして、この機にマスターしちゃいましょう。
ウィンドウ識別ルールを緩める
これは、エキスパート試験を受けたことある方や勉強している方はご存知なはず。
1.ウィンドウ識別ルールを開きます
2.識別方式が【一致する】になっていたら、変更する
【を含む】・・・指定した文字列を含むウィンドウを取得
【で始まる】・・指定した文字列から始まるウィンドウを取得
【で終わる】・・指定した文字列で終わるウィンドウを取得
3.取得したいウィンドウタイトルで、選択した識別方式の条件に合う文字列を設定する
例
あーるぴーえー[といえば]WinActor の場合
①識別方式:【を含む】 文字列:といえば ※あーるぴーえー、WinActorでも可
②識別方式:【で始まる】 文字列:あーるぴーえー
③識別方式:【で終わる】 文字列:WinActor
①~③、どれでも当てはまりますね。
注意するのは、取得したいウィンドウタイトルが一意になるように設定することです。
他にもあれば、追記します。